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Shun Kawakami Art Director / Entrepreneur

川上シュン アートディレクター / 起業家

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川上シュン (アートディレクター / 起業家)

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artless Ceo / Art Director

INTERVIEW

何故、トップクリエーターになれたのか?


Photo:Masato Sawada
Text:Ryo Ishii
Direction By PROJECT ONE
Tie-Up with yuhaku

アートディレクター 川上シュン氏
プロの仕事術 と 日々の愛用品 /

前半

「自分の興味に忠実に。何事も体験することで、新しい道が拓ける」

artless Inc. 代表 川上シュン氏

日本を代表するクリエーターをゲストに招き、独自の仕事術を伺う本連載。
第一回はクリエイティブディレクター・アーティストとして活躍するartless Inc.代表、川上シュン氏。「hotel koe tokyo」のアートディレクションや「フォーシーズンズ京都」のサインデザインなどを手掛ける彼が独立をしたのは、若干22歳のとき。駆け出しのデザイナーだった当時から、仕事に対するスタンスは変わらずシンプル。「結局、何をやりたいのかが一番大事」という、その仕事術の真意とは。

Work

– hotel koe tokyo –

– FOUR SEASONS HOTEL KYOTO –

– MIST Hot Spring Hotel –


Interview

副業で始めたWebサイト製作が独立のきっかけ。

-まずは川上さんのお仕事について教えてください。

アートレスという会社は、ブランディングにフォーカスをした、いわゆるクリエイティブエージェンシーです。基本的には、企業のブランディングに関わるアートディレクションを包括的に手掛けているので、グラフィック・サイン・ロゴ・建築・インテリアなど……仕事の内容は多岐に渡ります。「目に見えるものは可能な限りデザインしたい」という思いでやっているので、どうしても一言では表せないんですよね。

根本的にはピュアにデザインをしていたいという欲求があって、良い物を作るために仕事をしています。デザインでお金をいただく=ビジネスではあるんだけれど、ギャランティーが良くても、本質的に良いものを作れないならやらなくていいとさえ思っているくらい。
デザインって、好きじゃないと続かないんですよ、多分。


-川上さんは22歳の時にアートレスを立ち上げられました。当時は若者の起業がまだ少ない時代でしたが、どんなきっかけだったのでしょうか。

僕はもともと学校に通うことが好きではなかったので、19歳のときにデザイン事務所に入りました。そこでグラフィックデザイナーとして仕事をしながら、独学でデザインやアートを勉強したんです。それであるとき自分のポートフォリオを載せるためのWebサイトを作ってみたんです。そうしたら、「ウチのもやってくれないか」と相談を受けるようになって。当時はまだインターネットが一般的ではない時代だったので需要も多く、副業的にWebサイトの制作をやり始めたことが、後の独立に繋がっています。



-独立にあたって、不安はなかったですか?

なかったですね。あの頃はまだ若かったし、社会を知らなかったから。独立することがどれだけ大変かっていうことも、そんなにヘビーに考えていなかったんですよ(笑)。独立をした2000年前後は、ブロードバンドによってデジタル化が急激に進んだり、フリーランスという言葉も少しずつ認知されだしたタイミングだったので、時代が良かったというのもありますね。FAXではなくてメールを使うようになったりとか、変化の時期でした。


建築・インテリアのデザインへ興味が変化。

-独立後はグラフィックデザインとWebサイト制作を主に行っていた川上さんですが、現在ではホテルやレストランのデザインまで手掛けられています。どんな心境の変化があったのですか?

僕の仕事のスタンスは昔からシンプルで、次はどんな時代が来るかな?と常に情報感度を高く保っているので、時代が変化すると同時に、僕の興味も変化していくんです。その時代に必要とされるものを独自に勉強するようにしていて、そこから新しい仕事に繋がっていくんです。
独立当初は世の中がインターネットの方向を向いていたので、デジタルの分野に対してどうクリエイティビティを発揮するかに興味がありましたが、今はもっとフィジカルなもの、つまり体験が求められていると思うので、自然とホテルやレストランなど、体験と連動したデザインに興味が移っていったというイメージですね。



-何か川上さん流の学び方みたいなものがあるのでしょうか?

勉強するとはいっても、そんな大それたことではないんです。ある意味、趣味みたいなものというか。根本的に僕はデザインが好きでこの仕事をやっているので、新しいものを見たり触れたりすることは自分にとってエンターテインメントなんですよ。好きなものを追求するのって、苦にならないじゃないですか。
だからホテルのデザインをしたいと思ってからはじめたのは、とにかく良いと思ったホテルに泊まることです。それこそ、1泊何十万円もするようなホテルにわざわざ泊まったこともあります。だって、自分で体験してみないと良いところも悪いところも、泊まった人の気持ちもわからないから。それがどれだけの経験価値やスキルとなって還ってくるかは未知数だけど、でも僕はケチらず経験に投資するようにしています。それが学びになっているし、ステップアップに繋がっているのは確か。でもそれを勉強とか視察っていうつもりで行っているわけじゃなくて、そういう体験をすることが僕のプライベートの楽しみにもなっているんですよね。


-とりあえずやってみる、見に行ってみる。それは立派な自己投資なんですね。

そうです。そこで大切なのは、“なぜ自分はそれを良いと思ったのか”というところまで考えること。そうすることで、自分はこの書体が好きなんだとか、この色使いが特徴的な空気を作っているんだなとか、こんな歴史的な価値があるのかとか、色んなことに気付けるようになります。今は何でもインターネットで行ったつもり、知ったつもりになってしまいがちですから、実際に肌で感じることは、とても貴重なことです。





愛用品などの後半は、5/27公開予定


Profile

川上シュン

1977年、東京都出身。19歳でデザインとアートの世界に飛び込み、22歳の時に独立、翌年の2001年「artless Inc.」を設立。
グラフィック、映像、インスタレーション、インテリアデザインなどの多様なジャンルを手掛けるブランディングディレクター・アートディレクターとして国内外で活躍。また、アーティストとしても活動しており、定期的に作品を発表している。
「NYADC Young Gun 6」選出、カンヌ国際広告祭金賞、iFデザイン賞のほか、受賞多数。
http://www.artless.co.jp/

 

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