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渋谷カルチャーの明日

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渋谷カルチャーの明日 (TOKYO DANCE MUSIC WEEK / B.P.M. Syndicate)

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《中編》
今こそカルチャーイベントを開催する意義とは?


《中編》



ー特集ー

2021年、渋谷カルチャーの明日 



こんな時だからこそ、音楽やファッションなど、カルチャーのエネルギー、ワクワクを届けたい。 コロナ禍でもアクションを起こす人たちがいま見据える未来図とは?




【鼎談】
Naz Chris × Watusi ×
近田春夫 × 小泉今日子

《中編》

こそカルチャーイベントを開催する意義とは?


毎年9月9日の週に開催されるダンスミュージックの祭典「TOKYO DANCE MUSIC WEEK」(以下、TDMW)。コロナ禍でも “文化を止めない”、“音楽を止めない”という思いを掲げ2年目の開催を迎えるにあたり、Naz Chrisさん、Watusiさん、また公式連動イベント「B.P.M Syndicate」を主催する近田春夫さん、小泉今日子さんの4名にお集まりいただいた。

この中編では、「TDMW 2021」を開催する意義や、唯一のリアルイベント「B.P.M Syndicate」(延期日程調整中)の開催を決意した背景について教えていただいた。


カルチャーは面になることで生まれる。TOKYO DANCE MUSIC WEEKが描く未来

「TDMW 2021」は、今年も9月9日をまたぐ9月6日(月)〜9月12日(日)、1週間に渡って開催。東京タワー、渋谷WWW X、SHIBU NIWAなどでライブを行い、ラジオ放送、オンラインプラットフォームの配信を介して楽しむことができる。

各プログラムの詳細はこちらから
TOKYO DANCE MUSIC WEEK 公式サイ

昨年との決定的な違いは、街を巻き込んだプロジェクトであること。渋谷区、港区から後援を受け、リアルとデジタルをクロスオーバーさせた構想となった。これにはどんな意義があるのか。主催者のNaz Chrisさんは語る。

「カルチャーというのは、面で育てるものだと思うんです。音楽があって、ファッションがあって、飲食があって、場所があって、人がいて。そういうものが全て集まった集合体。日本のクラブって若い時に騒ぐ場所って感覚の人が多いと思いますが、海外では様々な世代が集う遊び場という認識があって、大人たちからも大事にされているカルチャーなんです」(Naz Chris)


重要なのは、カルチャーを大事に思う世代が育つこと。

海外と違って東京では、カルチャーが生まれたあと、定着して習慣化する土壌が出来上がりにくいんだと思うんです。なのでまずは、こういったイベントを続けることで、カルチャーの習慣化を体現していくことを意識しています」

悪い言い方をすれば、近年の東京はカルチャーが定着する前に「一時のムーブメント」として見限る傾向がある。

下の世代までカルチャーを伝えていくこと自体が難しい分、現代には新たなロールモデルが必要。その役割を率先して担おうとしているのが「TDMW」であるという。

「コロナが落ち着いて、誰もが安心してイベントを楽しめる状況が戻ってきたら、『TDMW』を通じて、世代も性別も境遇も職業も何も関係なくはしゃいだり出会ったり、それぞれ思い思いに楽しんでもらえればと思います」(Naz Chris)

撮影の直前にマスクを外してもらっています。


近田春夫・小泉今日子が思う、“遊ぶこと”の大切さ

「TOKYO DANCE MUSIC WEEK 2021」関連の唯一のリアルライブイベント「B.P.M Syndicate」。(延期日程調整中)

「B.P.M Syndicate」は、近田さんの芸能生活50周年と生誕70周年を記念したアニバーサリーイベントで、小泉今日子、石野卓球、藤原ヒロシなどの豪華ゲストを招き、9月11日(土)に新木場・ageHaにて開催する予定だったもの。

主催の近田さんがイベントを企画したのは、緊急事態宣言やまん防が解除され、収束の兆しが見えた頃。当時、どういった思いで開催を決意したのか。

「夜遊ぶってことが重要だと思うんです。『こんな時期に遊んでんじゃねーよ』って言う人もいて当然だと思います。でも、そんな声に耳を傾けすぎると、『遊ぶのはいけないこと』という風潮が生まれてしまうかもしれない。しかしそういった遊びの中から様々なカルチャーは育ってきたはずです」(近田春夫)

言葉をそのまま受け取ると、時代に反した考え方に聞こえてしまうかもしれない。しかしこの言葉には、近田さん自身がナイトシーンでの豊かな体験を経て大人になった背景がある。

小泉今日子さんが続ける。

「私たちにとってクラブは、大事な時期に大事な人と会えた場所だったんです。クラブで生まれた人脈が仕事になったり、親友ができたりしてね。その関係は今でもずっと続いていて。今の若い人たちには別の場所があるかもしれないけど、大事にしたいカルチャーだなって感覚があります。

 それと、お世話になった大好きな先輩の古稀の記念と芸能生活50周年のお祝いですからね(笑)。それに呼んでもらえるのって、嬉しくてしょうがないんですよ。なので、今後10月がダメなら11月、それでもダメならまた別の月に開催できたらいいなって。私たちのワクワクを若い人たちがどこかで感じてくれたら嬉しいですね」

今回の緊急事態宣言は当初8月末までの想定だったものの、期間の延長が続いている。近田さんにとって、イベント延期の決断は断腸の思いだったという。

「9月の開催がダメになったとき、中止にしようかなとも思いました。ですが、やっぱり恐れずに遊ぶことを提示したい。それは勇気がいることだけれども、自分のような年配の人間が先頭に立っていかなきゃ、若い人たちが続かないと思うんです。

 当分は感染者が0になることはないと思うので、ガイドラインに沿った安全策をしっかりとった上で、実験的に開催しようと思っています」(近田春夫さん)



>> 後編に続く|カルチャーの明日をつくるために

>> 前編|苦境が続くエンタメ業界、ライブ復活の日に向けて

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