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SIW2021 Report Shibuya x Smart Drinking

SOCIAL INNOVATION WEEK レポート Idea Session: 渋谷×スマートドリンキング

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SOCIAL INNOVATION WEEK レポート (Idea Session: 渋谷×スマートドリンキング)

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飲む人も飲まない人も自由に楽しめる「スマドリ」


ソーシャルデザインをテーマにした国内最大級の東京・渋谷の都市フェス、こと「SOCIAL INNOVATION WEEK」が、2021年も11月に開催されました。

今回は「多様なアイデアと触れ合う、渋谷の10日間」をテーマに、様々な分野の様々な世代から多用なアイデアがここ渋谷に集まる、刺激的なカンファレンスウィークになりました。

今回はそんななかから、
注目のセッションの様子をレポートします。

SOCIAL INNOVATION WEEK オフィシャルサイト
https://social-innovation-week-shibuya.jp/


SOCIAL INNOVATION WEEK 2021
「Idea Session|渋谷×スマートドリンキング」
2021年11月12日(金)19:00-20:30

<SPEAKER>
三浦伊知郎(KDDI株式会社 革新担当部長)
すーじー(フリーランスPR)
立石イオタ良二(日本肢体不自由者卓球協会 広報)
KAIRI(ヒューマンビートボクサー)
ARISAK(フォトアーティスト)
AYAYAN(クリエイティブディレクター/DJ)
岡﨑仁美(アサヒビール株式会社コーポレートコミュニケーション部 部長)
久保田夏彦(一般社団法人渋谷未来デザイン コンサルタント)
長田新子(SIWエグゼクティブプロデューサー)

アルコールを飲める人も飲めない人も
自由にドリンクを選択できるスマートドリンキングという発想

ある特定の課題・テーマに対して、複数のスピーカーが自由にブレインストームをし、その過程で解決の糸口を探る「アイデアセッション」。
【SOCIAL INNOVATION WEEK】では、いくつものアイデアセッションがで開催されますが、このセッションのテーマは「スマートドリンキング」。この言葉を初めて目にする方も多いのはないでしょうか?

スマートドリンキングとは、お酒を飲める人も飲めない人も、ひとりひとりが体質や体調、気分、雰囲気に合わせて適切なお酒やノンアルコールドリンクを選べるカルチャーのこと。
8人のスピーカーのうち7人が体質的にお酒を飲めない、もしくは飲めるけど飲めないことを選択した方々で、久保田氏のみがお酒飲みという構成。スマートドリンキングとはどのようにあるべきなのか? 闊達な意見が交換されました。

2013年にWHO(世界保健機関)が有害な飲酒を10%削減する目標を掲げ、国連もSDG’sでアルコールの有害な摂取防止を規定するなど、ダイバーシティ&インクルージョンの理念は、「飲み会」の在り方も徐々に変化させています。

飲み会で上司や先輩に一気飲みを強要されることも過去にはよく見られる光景でしたが、現在では「アルコールハラスメント」とされる昔の風習。飲めない人も、飲めるけど飲みたい気分じゃない人も、自由に楽しい時間を過ごそう、とうの思いがスマートドリンキングの根底にあります。

お酒を飲めない7人のスピーカーは、「お酒が飲めない人あるある」をいくつか発表してくれました。

「若い頃のお酒での失敗が原因で、飲めるけど飲まなくなりました。」(すーじー)

「テンションが合わないと飲み会の場に呼ばれなくなるので、飲めない人は結構涙ぐましい努力をしている(笑)。酔っ払っている人よりテンション上げたり」(KAIRI)

三浦「僕は渋谷の酒屋の息子。就職したときは昭和で、さらに営業だからやはりキツかった。一番嫌なのは、飲み会でウーロン茶を頼むと他の人も遠慮してお酒を注文しなくなる雰囲気(笑)」

「お酒を注文しない時の周りの0.5秒くらいの沈黙が嫌だ。だから、飲まないけど一杯目だけお酒を頼むようにしています」(ARISAK

「飲んでないのに、支払いが割り勘の時に理不尽を感じる(笑)」(立石)

いかがでしょうか?お酒を嗜んでいる方にとっては、驚く内容ではないでしょうか? 普段お酒を飲めない方は飲み会の場では、このような気持ちや思いを持っているのです。ただし、みなさんが口を揃えるのは「飲み会(ソーシャライズ)は大好きで、楽しい」ことであること。だからこそ、お酒を飲めない=空気が読めない、無理強いをする同調圧力に居心地が悪いのです。

そのような飲み会カルチャーに対して実際にアクションをして、一石を投じたのは、ヒューマンビートボクサーのKAIRI氏です。

「見た目が派手だから飲めると思われているのですが、全然飲めない。だからアーティストの仲間とソフトドリンク部を作って、あえて居酒屋を予約して、みんな烏龍茶で食事を楽しむという会をやったりしていました。そういう活動を通じて、“飲めない人あるある”をラップにして曲を作ろうというアイデアが生まれました。MVも本気で作ったら多くの人から共感を得られた。ソフトドリンクってヒップホップのイメージとは真逆ですが、飲めないけど楽しいぜというメッセージを発信できました」(KAIRI)


それぞれの披露した“あるある”をスピーカーが披露していくなか、飲める人も飲めない人もボーダーレスに楽しめるようなカルチャーが必要だという意見にまとまっていきます。

「たとえばヴィーガンの人に肉を食べろと強要する人はいない。“お酒を飲まない人”にも、“ヴィーガン ”のようにポピュラーでハマる言葉があればいいな、と思っています。僕はソフトドリンカーと呼んでいますが(笑)」(KAIRI)

広告やマーケティングを駆使して、“お酒が飲めない=かっこ悪くない(むしろかっこいい)”という発信をする、アルコール度数を選択できるようにする、など様々なアイデアが飛び交い、セッションは大いに盛り上がります。

一方、お酒が飲める代表として参加していた久保田氏は、終始居心地が悪そうです。

「普段お酒が飲めない人の気持ちが今回マイノリティの立場になって、よく理解できた(笑)。みなさんがすごいのはお酒なしでこの世の中で生活ができていること。ストレス耐性が強いのかな? 僕はお酒がなきゃ生きていけないですよ(笑)」(久保田)

まさに立場が変われば、意見も変わる。多様性が認められる時代において、飲み会の目的はお酒を飲むことではなく、多くの友人や大切な人と同じ時間と場所、気持ちを共有することです。

改めてその原点に立ち戻ったときに、お酒が飲める人も飲めない人も、あえて飲まない人も、その時の気分や体調に合わせて自由に選択ができ、それが当たり前となる時代はもうすぐそこなのかもしれません。

実際のトークの様子は
こちらでご覧いただけます。 ↓


スマートドリンキング(アサヒビール)HP
https://www.asahibeer.co.jp/smartdrinking/

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