Home

Crew Creative Director Hiromichi Ochiai

#FIXME
  • ファッション
  • Creative Director
  • デザイナー

Hiromichi Ochiai

Hiromichi Ochiai Creative Director

落合宏理 ファッションデザイナー

My sns

落合宏理 (ファッションデザイナー)

保存

2)FACETASM、Convenience Wearのデザインを手がける落合氏の仕事術とプライベート



INTERVIEW(2/3 page)

Photoguraphy By YUICHIRO NOMOTO
Text By:YUKIKO TAKEDA
Direction By PROJECT ONE

パーソナル質問

好きな本があれば教えてください。

ちょっと前に行ったサンフランシスコの本屋『Anarchist Collective Bookstore』が面白くて。アナーキストがやっている本屋で、デモの写真集や反政府をうたう雑誌や絵本を置いていて。そこでは、本と雑誌5冊くらいと、あと絵本。Tシャツもかっこよくて買いましたね。

本は、いろいろ読みますよ。特にノンフィクションが好きですね。前に読んだ『聖なるズー』もおもしろかったです。

テキストからもデザインのインスピレーションを感じるときはありますか。

ありますよ。子どもが歌っている歌にもあります。『南の島のハメハメハ大王』って歌があるじゃないですか。それに出てくる「風のすべてが彼の歌 星のすべてが彼の夢」という詞がかっこいいなと、ふとした時に気づきましたね。

好きな音楽があれば教えてください。

ボアダムスが好きで、20代の頃は追っかけをやっていました。来年の1月から展開するコレクションでは、ボアダムスのボーカルEYEさんにグラフィックをお願いしてコラボレーションさせてもらう予定です。デザイナーは元より、ただのファンとしてもとても嬉しいです。好きって思い続けると、形になるんだなと思いましたね。

好きな映画があれば教えてください。

ガス・ヴァン・サントの『エレファント』ですね。『グーニーズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか、わかりやすいのも好きですね。『ターミネーター2』のエドワード・ファーロングの『ジャンスポーツ』のリュックとか、パブリック・エネミーのTシャツとか、かっこいいですよね。『エレファント』でも男の子たちのリュックについたパッチのかっこよさも好きです。映画の中に登場するファッションにも影響されていますね。『バスケットボール・ダイアリーズ』のディカプリオのオールスターとか、タンクトップのルーズさとか。あの辺も好きですね。

落合さんが大切にしている言葉があれば教えてください。

スタイリストの北村道子さんに、ブランドを始めた当初は特にお世話になっていました。とても粋な方で、雑誌で北村道子特集みたいなのがあって、僕がまだ無名だった頃なんですけど、トム・フォードとアレキサンダー・マックイーンの間に『ファセッタズム』を全身に使ったスタイリングを入れてくれたり。かっこいいんですよね。「これやれない?」「あれやろうよ」とか、声もよくかけてくれていました。北村さんは、「服がちゃんと創れるようになるまで “服を壊すな”」とよく言ってくれて。

それは今でも大切にしていることです。服を壊すのは実は簡単で、奇抜なデザインを創るのも覚悟さえあればできる。しかし、服を知っていて壊すのか、知らずに壊すのか、それは大きく違います。僕はデザイナーなので服を壊すのはなかなか難しいんですけど、壊すにはいろいろ知らないといけない。自分の美意識を知った上で、どう壊せるのか。それを15年前に教えていただいたのは、大きかったと思います。

自慢できることがあれば些細なことでも結構です。ぜひ教えてください。

すぐに寝れることですかね。あとは早起きも得意です。忙しくても、特に変わりなくよく寝れます。朝も基本強いです。

これからチャレンジしたいこと、または、今チャレンジしていることがあれば教えてください。

チャレンジはいつもしていて、チャレンジしかしていないと思っています。デザイナーとして自分がチャレンジしなくてはいけないことは、来たものを100%以上で返すこと。それを返した時に、また次のチャレンジだったり、新しい目標が生まれると思います。基本的に、夢とかやりたいことを考えるよりも、今あるものを返した時に、次に何があるかな、何が起こるかなというワクワクのほうが今は大きいですね。

今の仕事に就いた理由を教えてください。

元々ファッションが好きで、中学生くらいから雑誌『Boon』を読んだり、古着が好きでした。当時から裏原にもよく行っていて、世界中のデザイナーが影響を受けていたあのシーンを身近で感じて影響を受けていました。モードも好きで、ファッション通信もよく見てましたね。洋服全体が好きだったので、ファッションの仕事をすることしか考えていなかったです。

ブランドをやりたい、デザイナーをやりたいと思ったのは、高校1年くらい。三者面談で「文化(服装学院)に行く」って言ってましたから、一切悩みませんでしたね。



後編はこちら


PROFILE 落合宏理
1977年東京都生まれ。1999年に文化服装学院を卒業し、テキスタイル会社に勤務。その後、2007年に自身のブランドである「FACETASM(ファセッタズム)」をスタート。2016年に第34回 毎日ファッション大賞にて大賞を受賞。同年開催のリオ五輪閉会式では「フラッグハンドオーバーセレモニー」の衣装製作を担当。2021年よりクリエイティブディレクターとしてファミリーマートによるブランド「Convenience Wear(コンビニエンスウェア)」も手がけている。

保存

Crew TAGS

New Articles

Special